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MILLENNIAL PROを使ってみた |
ここに書いてあることは一個人の感じたことです。あなたがこの商品を使ったときは逆のことを思うかも知れません。 ミレニアルの正当な評価ではないかも知れないし、真実かも知れません。どこまで信じるかは自分で決めましょう。 また、改造もしていますが、当然メーカー保障は受けられないばかりか、大事故につながる原因になっても誰も 責任をとりません。あなたがこのサイトをみて同じことをして、事故にあっても私は関知しません。へぇで終わりです。 自分の責任で完結しましょう。 人のせいにばかりする人間は大手の製品を黙ってそのまま使いましょう。 |
このエキゾチック美人が使っているのがミレニアルです。長い間大した変化の見られなかった松葉杖ですが、 ここへきて一気に進化!パッと見でもいままでと違うぜオーラが出まくっているのが分かります。 このミレニアルシリーズ、最大の特徴はなんと言っても折りたためること。奇跡の松葉杖なのです(飴)。 とりあえず本家サイト http://www.millennialmedical.com/ なんとこれ、National Merit Award でBest New Product 2005-2006を受賞してるんですね! ・・ってどんなレベルか知らんけど。
日常で松葉杖を使っている方ならわかるでしょうが、歩いてないときには邪魔でしょうがない。 もちろんスナイパーのまねをしたり、壁に立てかけてハシゴ代わりにすることはできたのですが、 なにより自転車に乗るときに前輪に巻き込むことが多々あったりして、邪魔であると同時に危険でもあったわけです。 無駄に目立つし。
こういう昔ながらのデザインも嫌いではないのですけどね。 こうして見るとなかなか美しい。 ちなみに両方とも使っていたことがあります。木のタイプは出先で突然真っ二つに折れて困りました。 アルミのも折ったことがあります。別に体重がありすぎるわけではありませんよ 自転車やバイクに乗るときに無理やり固定していた部分が擦れて磨耗していたからです。 (画像はメーカーサイトより引用。もとい盗用。もとい抜粋)
そんなおり、偶然見つけたのがこのミレニアルでした(ここでBGM開始) 折りたためるならリュックにでも放り込んでおけば自転車で全速力が出せるってもんです。 なかなかのお値段に迷いながらも、いろいろ口実を考え、ついにゲットしたのでした。 |
期待に胸をはずませ箱を開け、部品を組み立て、いざ現物を見てみました! ・・・しかしどうもパッとしません。 違う、何かが・・。 サイトではかっこよく見えたのですが、現物はアメリカの運動器具(テレビ通販)に見えてしまう! しかもサイズ(大)では私には大きすぎました。わきの下からグリップまでの関係は良好なのですが、 (下から二番目の穴)全長が長いーーー ちなみに私のスペック全高173センチ、わき下から手のひら中心まで50センチ |
仕方がないので改造します。 まずは健康器具からの脱却を目指し、脇当てを短くしてスポーティにします。 画像はエンドキャップ 接着してありますが引っ張ればすぐとれます |
上の全体像をみるとテープが張ってありますよね。 実際に使用してみるとかなり安全係数がとってある長さのようだったので、そこまでカットします。 80ミリくらい。 |
まずはウレタンを巻き上げます。どこかでみた景色です。 このゴムが破れていると後で気が付いたときに血の気がひきます。 |
なんとなく肉厚を計測。1.6くらいだったかな? とくにいやらしい意味はないです |
そうこういう間に切断完了。 アルミなら糸鋸でも余裕です。本来ならパイプカッターがあるともっと楽です。
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もし激しく指を出し入れしても痛くないように、バリは完全に取り除きます。 ゴム・・もといウレタンが破れると色々と厄介ですしね |
とりあえず皮をかぶせてみます。 うーーーーーんイマイチ・・ 前下がりに見えるんですよね。 |
実際に使用してみても使いづらい! 後ろにすっぽ抜けてしまいそうです。 迷うこと数秒、、、、
曲げ加工しよう。。。 |
奈良にもちいどの街とかいう場所があります。 いつもそれを頭の中でもういちどの・・と読んでしまうのです。 そんなわけでもういちど皮を剥いて、万力にはさみ、曲げます。 軽く書いてますが、相当固いです。アルミといえども硬質なものを採用しているに違いありません おそるべしナノテク 机を足で、杖を全身で押し、なんとか曲げられました。
しかーし |
応力が集中し、凹が出来てしまいました。 ・・まあ途中で気がつきましたが、仕方ないこのまま曲げようと思うほどの力技だったわけです。 |
凹の周囲には凸になっている部分もあるので、せめてそこは殺します。 これはハチノスという道具で、鉄のかたまりです。 この上で凸のみを叩き、周囲と同じ高さにするわけです。 |
再び皮を被せてみましたが、ちょっとボコボコした感じになってしまいました。 完璧を目指すなら凹にパテ盛りすればいいんでしょうが、そんなにひまじゃあありません
しかし遠めで見ればだいぶマシになったんではないでしょうか。 ここまで上げると後ろに抜けそうになるヒヤリハット体験は少なくなりました。 |
次は長さ調整です。 一番下の穴にしても全長がありすぎるので、 インナーパイプをカットし、アジャスタブルへそを移動します。 まずは新規で開ける穴位置を記しておきます。
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左の画像がインナーパイプの先端です。 棒、いやパイプを出し入れする際にスムースに動くよう、 プラパーツが付いていましたが、 取り外しでミスって割れました。 まあ問題ないでしょう。 |
アジャスタブルへそのようす |
アジャへそはインパイ先より23mm程度入った所が センター。 さっき穴位置を印をしておいたところより30mmくらい先端で カットすれば支障ないでしょう。 |
切って、 計測して(8mm)、 ポンチ打ってーーー |
穴をあければいいのです。 ここでもバリを完全に除去します。 とくにアジャへその入る穴は完璧にしないと危険です。 |
なぜならばぁーーー 左の画像のようにへそが引っかかる危険があるのです。 完全に出べそになっていないと、最悪の場合歩行中に突然 杖が折りたたまれるなんてことも、なきにしもあらず |
確認のため、優しく指で押し込んだり、時に激しく動かしたりして、 どんなときもすぐに反応が戻ってくるか確認しましょう。 まあこれは感度のテストと思って頂いてかまいません |
装着!問題なく挿入できました。 そばに転がっているのがカットした分です。 アジャへそを上部に設定すればもっと長くにパイプを 落とせたのですが、 強度的に不安の種になるのでこれくらいにしておきました。 |
アウターパイプもカットしなくては短いほうに調整できません。 ですのでカット。 こうしてみると結構軽量化しているように見えますが、それほど劇的ではありません。 この杖で重いのはグリップと先端のゴム、サスペンションシステムです。 切ったものを持っても意外と軽いです。さすがはナノテクハイプレッシャーあるみにうむ |
ひとまず使えるようにはなった。 実は脇当てのウレタンゴム、全体を少し上にずらしています。 これによりもっさり感が減少したのではないでしょうか。 自由に長さも変えられるようになったので、TPOに応じた装いが可能です。
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自分仕様になったところで、実施テストの始まりです。 ちょっと試した感じでは、ウリであるはずのスーパーサスペンションショックアブソーバーシステムにすんごい違和感がありました。 どういうことかというと、地面に先端がついて体重をかけてから沈み込むので、 杖が空中移動しているときより20mm弱短くなるのです。 つまり杖を適正な長さに設定した場合、体重がかかっていないときはサスのない通常の杖より、20mm長いのです。 杖を使用して歩行しているときに、小石や地面の小さな突起に杖先が引っかかってタイミングがずれて焦ることありますよね。 それが起こることが想定されます。松葉杖の動作は振り子的で、膝のように地面から上に移動して突起物をクリアする運動では ないので、ただでさえ地面ギリギリをかすめて進んでいるわけです。まあこの問題を回避する一番単純な方法は、 杖を前に振る際に大きく横に出す、体から離れた箇所に円弧を描くことでしょう。しかし雑踏の中や、狭い場所では占有面積が 大きすぎて肩身の狭い思いをする羽目になります。なによりそれは美しくない!松葉杖のプロとして、絵になる所作をしたい。
違和感の原因はもうひとつあります。バネが柔らかすぎるのです。私の重量は58kg程度ですが、完全にフルボトムします。 設計段階で何キロを設定しているのか分かりませんが、負荷がかかったときにスコンとストッパーまで沈んでしまうのは、 気持ちいいものではありません。まあこれは私の主観ですので、他の方は使いやすいのかも知れませんが。 カシメをもみとれば分解できるようだったので、いずれもっとバネレートの高いものにしてみます。 慣れたらこれでいいやとなる可能性もありますが・・。
というわけで、折りたたみ松葉杖 ミレニアル プロ SPのレポートでした。 アクセスが多かったら次回も作ります。 |
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